Gaily Amahaの未熟な舌過敏な腸

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2006年 12月 27日

2002.4.27(土)

 2年前のアサヒ芸能に、21世紀に残したいラーメンとして、くじら軒@センター北とはまんど@香川県三豊郡が載ったのを見た。くじら軒は97年に初めて食べて以来、今でも不動のマイベストのラーメン店である。最近食べてないけど(殴)。で、はまんどはというと、どうにも行きにくい場所にあって、とても近日中に行くというのは無理なお店だと思っていたのだが、夢はずっと見ておくもので、ひょんなことから行ける機会が訪れてきた。徳島駅8:24発の特急に乗って高松に出て、そこから予讃線に乗り継いで「みの」という駅に着いたのが10:54。なんと無人駅である。高校に江ノ電で通っていた時以来の無人駅だ。駅を出てから、四国によくある砂場で作るような三角の山が見える牧歌的な道を進み、7~8分も歩くとらーめんと書かれた赤い看板が見えてきた。その看板を頼りに歩いていくと、2軒続きのプレハブが現れ、はたして左の建物が目指すはまんどであった。
 席に座って気もそぞろに、店名と同じメニュー「はまんど」を注文する。そこであらためて周りを見回すと、半分が食べて半分が待っている状況だ。漫画を見ながら待っているオニイチャン達もいる。出てくるまでに時間がかかりそうなので、メニューなどをメモしながらゆっくり待っていると、どうやら1ロット3~4杯の行程であることがわかった。それでも大将と思しき人の声は「いらっしゃいませ」、「ありがとうございました」と間断なく聞こえてくる。う~む、偉い!さて、10分程待ってはまんどがでてきた。丼から直接スープを飲む。おぉっ、讃岐うどんのスープとラーメンのスープの融合だ。なんとも旨い!麺は平縮れだが、コシの強さは讃岐うどんを髣髴させ、これ自体で相当なレベルである。チャーシューはロースのしっかりした焼豚。メンマは崎陽軒のシウマイ弁当の筍を薄味にしたような、筍の味が強くでているもの。メニューの張り紙に「香川に讃岐うどんあれど讃岐ラーメンと呼ばれるものなし、。残念でなりません。だからプロとして造ってやろうやないかと思いました。県内産の素材にこだわりました」という店主口上があるが、まさに今それを食べているのだ。感動である。
 半分も食べ終わらないうちに、フロアのオニイチャンを呼んで、「味噌お替りください」と告げたら、相席の人にまじまじと顔を見られてしまった(^^; お替りのタイミングが良かったようで、頼んだ味噌はそれ1つが作られている。出てきた讃岐みそは、ほんのり甘くさらっとした口当たりで、今まで食べたことのないスープだ。私の味噌ラーメンのイメージは、この一杯でひっくり返されてしまった。麺は太縮れになるが、これもコシは讃岐うどんである。味噌ラーメンとしては、個人的には純連のようなインパクトの強いものが好みだが、こういうのもアリなんだと思わせるに足る完成度だった。
 何だか塩もいけそうな状況ではあったが、ラマダンの時期で小さくなった胃袋に充分な自身が持てず、次の機会があるだろうかと考えながら、瀬戸内の風景を見ながら高松に移動するのであった。

by g_amaha | 2006-12-27 04:27 | 四国(香川・徳島・愛媛・高知)


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